壁の中で「カリカリ」何が走ってる?ネズミと配管を見分ける決定的な3つのチェックリスト

深夜、壁の中から聞こえる「カリカリ」「ガタガタ」という音。何かが走っているような気配に不安を感じ、ネズミなのか配管なのか判断できず悩んでいる方も多いでしょう。

実際、壁の中の音はネズミによる移動音配管・ダクトによる衝撃音が代表的な原因です。どちらも似た音に聞こえることがありますが、適切に見分けることで早期対応が可能になります。

この記事では、自宅で確認できる3つのチェックポイントを整理し、壁の中の音の正体を見極めるための判断材料をお伝えします。

チェック1|音の発生パターンで切り分ける

壁の中の走る音を見分ける最初のポイントは、音が鳴るタイミングと特徴です。

ネズミの場合

夜間を中心に、小刻みで移動感のある音が断続的に続きます。「カリカリ」「ガサガサ」と表現される軽快な音で、同じ経路を往復するような規則性が見られることもあります。

一般的にネズミは夜行性のため、日中はほとんど音がせず、夕方から明け方にかけて活発化します。

配管の場合

水道やお湯を使ったタイミングで「ゴン」「ドン」という衝撃音が発生します。これはウォーターハンマーと呼ばれる現象で、水の流れが急停止することで配管内に圧力変化が起き、振動音として聞こえるものです。

また、排水時に「ゴボゴボ」という空気が混ざったような音がする場合もあります。

見分けるポイント

音を数日間記録してみましょう。水回りの使用と連動していれば配管、夜間に集中していれば動物の可能性が高まります。

チェック2|痕跡の有無が決定的な証拠

音だけでは判断が難しい場合、目に見える痕跡が重要な判断材料になります。

ネズミがいる場合の典型的な痕跡

  • フン|米粒大の黒っぽい粒状のものが、壁際や天井裏の点検口付近に落ちている
  • かじり痕|木材や配線の被覆に歯型が残る
  • ラットサイン|ネズミの体毛に付着した汚れが壁や柱に黒ずみとして残る

これらの痕跡が1つでも確認できれば、ネズミが侵入している可能性が高いと判断できます。特に配線のかじり痕は火災リスクにもつながるため、早急な対応が必要です。

配管の場合

痕跡は基本的に残りません。ただし、配管の接続部分から水漏れが起きている場合は、壁や天井にシミが発生することがあります。

チェック3|住宅条件がリスクを左右する

築年数と広さ

メーカーの調査によると、築30年以上の戸建て住宅で100㎡を超える広さの場合、ネズミ被害の経験率が高い傾向にあります。

これは経年劣化により外壁や基礎部分に隙間が生じやすく、ネズミの侵入経路が増えるためです。

餌資源と周辺環境

キッチンに食品を出しっぱなしにしている、ゴミ出しまで時間がかかる、近隣に飲食店や空き家があるといった条件が重なると、ネズミが発生しやすくなります。

壁内は外敵から身を守りながら移動できる安全な通路となるため、一度侵入されると繰り返し利用される傾向があります。

ただし例外も

築浅の住宅でも配管や換気口からの侵入例は報告されています。住宅条件は目安の1つとして捉え、音と痕跡の総合判断が重要です。

放置すると起きる深刻なリスク

壁の中の音を「そのうち消えるだろう」と放置するのは危険です。

ネズミの場合

繁殖力が強く、放置すると数が増えて被害が拡大します。消防機関の統計では、配線をかじられたことによる火災が2年間で約20件報告されています。

また、糞尿による病原菌やアレルゲンの汚染、悪臭の発生など、衛生面でのリスクも深刻です。

配管の場合

ウォーターハンマーは配管の接続部分を緩めたり、支持金具を劣化させる原因になります。最悪の場合、漏水や設備故障につながり、修理費用が高額になる可能性があります。

まとめ:3つのポイントで総合判断を

壁の中の走る音がネズミか配管かを見分けるには、以下の3つを確認しましょう。

  1. 音の発生パターン|夜間中心で移動感があるか、水使用時に連動するか
  2. 痕跡の有無|フン、かじり痕、ラットサインが見つかるか
  3. 住宅条件|築年数、広さ、餌資源や隙間の状況

いずれか1つだけで判断せず、複数の要素を組み合わせて総合的に評価することが大切です。

物的被害が確認できる場合や健康面での不安がある場合は、建築物ねずみ昆虫等防除業の登録を持つ専門業者への相談をおすすめします。配管の問題であれば、設備業者が適切な診断と修理を行えます。

早期発見と適切な対応で、安心できる住環境を取り戻しましょう。