玄関を開けた瞬間、足元にムカデを見つけて思わず悲鳴を上げた経験はないでしょうか。
実は、ムカデが玄関に出るのは偶然ではありません。夜行性で暗く湿った場所を好むムカデは、玄関周りの特定の場所に潜んでいることが多いのです。
家に入る前にチェックすべき場所を知っておけば、侵入リスクを大きく減らせます。大手殺虫剤メーカーや駆除業者の知見をもとに、玄関でムカデが出た時に最初にすることと、日頃から確認すべきポイントを解説します。
もくじ
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玄関前の「潜伏エリア」を見逃すな
ムカデは昼間、玄関の近くに潜んでいる可能性があります。夜になると活発に動き出すため、家に入る前にこれらの場所を確認しましょう。
まず最も注意すべきは植木鉢の下や玄関マットの裏です。これらは暗く湿気がこもりやすいため、ムカデの絶好の隠れ場所になります。持ち上げる前に目視で確認し、棒などで軽く叩いて様子を見るのが安全です。
次に、玄関周辺に置いた段ボールや資源ごみの周辺も要チェック。特に雨上がりは湿気を含むため、より注意が必要です。
階段の側面や土台部分の隙間、室外機の周り、側溝なども潜伏しやすい場所です。普段から草むらや落ち葉を放置せず、玄関前を清潔に保つことが予防の第一歩となります。
ドア周辺の「侵入ルート」を徹底確認
玄関ドアそのものにも、ムカデが侵入する経路があります。
最も多いのはドア下端の隙間です。光が漏れている箇所があれば、そこは虫が通れる隙間がある証拠。ゴム製の隙間テープやドアスイープ(ドア下に取り付ける部材)で塞ぐことができます。
ドア枠のパッキンが劣化している場合も要注意。ゴムが硬化してひび割れていると、わずかな隙間から侵入されます。触ってみて弾力がなくなっていたら交換時期です。
土間や框(かまち)のひび割れも見落としがちなポイント。建物の経年劣化で生じた亀裂は、コーキング材で補修できます。
一般的に、ムカデは体を平たくしてわずか数ミリの隙間からでも侵入できるとされています。「これくらいなら大丈夫」と思わず、少しでも気になる箇所は早めに対処しましょう。
玄関内の「危険ゾーン」はここだ
家の中に入ってからも、ムカデが潜んでいる可能性がある場所があります。
靴箱の下部や奥の暗い部分は、特に注意が必要です。靴や長靴の中に入り込むこともあり、履く前に必ず確認する習慣をつけてください。実際、室内でのムカデ咬傷は足に集中しており、靴を履く際に被害に遭うケースが報告されています。
玄関に置いたスリッパも同様です。裏返して確認してから履くだけで、咬まれるリスクを避けられます。
湿った傘や雨具、濡れたまま放置した靴も要注意。ムカデは湿気を好むため、雨の日の後は特に気をつけましょう。
ムカデを寄せつけない環境づくり
そもそもムカデが玄関に近づかない環境を作ることが、最も効果的な対策です。
ムカデは18℃以上で活動が活発になり、餌となる小昆虫を求めて移動します。つまり、ゴキブリなど他の害虫が多い環境は、ムカデも引き寄せやすいのです。
玄関周りの整理整頓と清掃を習慣化し、落ち葉や枯れ草を溜めないようにしましょう。植木鉢は定期的に移動させ、下に湿気が溜まらないよう注意します。
照明も工夫の余地があります。夜間、玄関灯に集まる小昆虫を餌として、ムカデが接近することもあるためです。
市販の忌避剤を使う場合は、製品ラベルに従った適正使用が重要です。過剰散布は健康や環境へのリスクを伴うため、特に小さなお子さんやペットがいる家庭では注意してください。
賃貸住宅の場合、共用廊下や外壁のクラックなど、自分では対処できない箇所もあります。管理会社に相談し、必要に応じて専門業者による防除を検討するのも一つの方法です。
まとめ:玄関でムカデを見つけたら落ち着いて行動を
玄関にムカデが出たら、まず潜伏場所と侵入経路を確認することが最初にすることです。
植木鉢下や玄関マット裏などの屋外チェックポイント、ドア周辺の隙間、そして靴箱や靴の中まで、段階的に確認していきましょう。
日頃から玄関周りを清潔に保ち、湿気や落ち葉を溜めない環境づくりを続けることで、ムカデの侵入リスクは大きく減らせます。万が一咬まれた場合は、患部を水で洗い冷やしながら、症状に応じて医療機関を受診してください。

