夜になると天井から聞こえる「カサカサ」という音。気づくと軒下や壁に黒い筋状の汚れが付いている。
もしこのような状況に心当たりがあるなら、それはコウモリが住み着いているサインかもしれません。
コウモリは一見小さな生き物ですが、フンや尿による健康被害、家屋の損傷など、放置すれば深刻な問題につながります。
この記事では、コウモリ被害の典型的なサインと危険度、そして今すぐ確認すべきポイントを解説します。
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天井のカサカサ音と黒い汚れ|コウモリ被害の典型サイン
コウモリは夜行性のため、夜間に天井裏や屋根裏から羽音やカサカサという物音が聞こえることが多いとされています。
また、出入り口となる軒天や換気口の周辺には、油脂を含んだ黒い筋状の汚れが付着します。これはコウモリの体に付いた油分が壁や隙間にこすれて残ったものです。
さらに、天井裏には米粒大(~5mm程度)で黒褐色のフンが蓄積します。このフンは乾燥すると崩れやすく、手で触るとボロボロと崩れるのが特徴です。
ただし、これらの症状はネズミや雨漏りと似ている場合もあるため、単独の所見だけで断定するのは避けましょう。
放置すると危険|コウモリがもたらす健康被害と家屋損傷
コウモリ被害を放置すると、複数のリスクが生じます。
感染症リスク
日本国内では1957年以降、狂犬病の発生報告はありませんが、コウモリとの接触は狂犬病曝露カテゴリー3に分類されます。万が一咬まれたり、粘膜に触れた場合は速やかな医療機関の受診が推奨されています。
フン尿による健康被害
フンや尿が長期間蓄積すると、カビや細菌が繁殖し、粉じんとして空気中に飛散する可能性があります。これを吸い込むことで、咳や喘息の悪化といった呼吸器症状を引き起こすリスクがあるとされています。
ダニ・寄生虫による皮膚症状
コウモリに寄生するダニやトコジラミが室内に拡散し、かゆみ・湿疹・発熱などの症状を生じるケースも報告されています。
家屋の損傷
フンや尿の蓄積は天井材や断熱材を劣化させ、悪臭の原因にもなります。長期間放置すると木材が腐食し、天井板がたわんだり落下する事例もあるため、修繕費が大きく膨らむ可能性があります。
今すぐ確認すべき3つのチェックポイント
コウモリ被害が疑われる場合、以下のポイントを安全に確認しましょう。
①音の時間帯と場所を記録する
夕方から夜間にかけて音が聞こえるか、またどの部屋の天井から聞こえるかをメモしておきます。可能であれば数日間観察し、パターンを把握しましょう。
②屋外から侵入口と汚れを目視確認する
地上から、軒天・換気口・戸袋周辺に黒い汚れがないかを確認します。この際、無理に高所へ登る必要はありません。屋根上での作業は落下事故のリスクが高いため避けてください。
③フンや汚れには触れない
天井裏のフンや汚れを見つけても、素手で触ったり掃除機で吸い取ったりしないことが重要です。粉じんが舞い上がり、吸い込んでしまう危険があります。観察は非接触で行い、写真を撮っておくと専門業者への相談時に役立ちます。
絶対にやってはいけない注意点
コウモリ被害への対応には、法的な制約と健康リスクの両面から注意が必要です。
自分で捕獲・駆除しない
コウモリは鳥獣保護管理法の対象であり、無許可での捕獲や殺傷は法令違反となる可能性があります。一般家庭でできるのは、あくまで確認や限定的な清掃までです。
天井裏を開けて清掃しない
天井裏を開けると大量の粉じんが室内に流入し、呼吸器への曝露リスクが高まります。特に防護装備なしでの作業は避けましょう。
咬まれたら必ず受診する
万が一コウモリに咬まれたり、粘膜に触れた場合は、傷の大きさに関わらず速やかに医療機関を受診してください。創部を石鹸と流水でよく洗った後、自己判断せず医師に相談することが重要です。
まとめ:専門業者への相談を検討すべきタイミング
天井のカサカサ音や黒い汚れを見つけたら、まずは安全な範囲で状況を記録し、フンや汚れには触れないよう注意しましょう。
特に以下の状況では、専門業者への依頼を検討することをおすすめします。
- 大量のフンが蓄積している
- 強い悪臭がする
- 天井が変形している
- 複数の侵入口が疑われる
専門業者の標準的な対応は、調査→追い出し→清掃消毒→侵入口封鎖という工程で進められます。費用相場は約3~6万円が一例ですが、被害規模や高所作業の有無により10万円を超えるケースもあります。
見積もりを取る際は、作業範囲・追加料金の条件・再発保証の有無を必ず確認し、極端に安い提示には注意しましょう。早めの対応が、健康と家屋を守る鍵となります。

