網戸に穴がないのに虫が入るときは、網の破れより先に窓の開け方、モヘア・建付け、網目の3カ所を順に確認します。網戸を閉めていても、枠の重なりや小さな隙間から虫が入ることがあるためです。
最初に試すのは、窓をいったん全開にして、網戸と窓のフレームが重なる状態にすることです。半開きで使う場合は、室内から横方向に見て、網戸の縁と窓枠の間に開口ができていないか確かめます。
網戸側を直しても虫が続くなら、換気口、エアコンのドレンホース、玄関からの持ち込み、室内発生も候補です。虫を見つけた場所と時間を記録すると、調べる範囲を絞りやすくなります。
自分でできるのは、手の届く範囲の目視、レール清掃、製品仕様の確認までです。網戸の傾きが直らない、高所の換気口しか見られない、エアコンから水が漏れる場合は、無理に分解せず網戸・サッシの修理業者、エアコン施工店、管理会社へ相談してください。
もくじ
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網戸に穴がないときは3カ所を順番に確認する
原因を早く絞るには、費用のかからない確認から始めます。窓の開け方を変えて改善するかを見た後、枠の隙間、最後に網目の仕様へ進みましょう。
- 窓と網戸のフレームが重なる開け方か
- モヘアの欠損、傾き、レール汚れで隙間がないか
- 入ってくる虫に対して網目が粗くないか
1. 窓の開け方とフレームの重なり
引き違い窓を半開きにしていると、開ける窓と網戸の組み合わせによって、窓枠の間に通り道ができます。大切なのは、網戸と開いている窓の端がきちんと重なる位置で使うことです。
いったん窓を全開にして虫の入り方が変わるか試します。半開きに戻すときは、室内から窓の横を見て、網戸の縁にあるブラシ状の部分と窓フレームが重なっているかを確認してください。
窓の仕様によって隙間ができる位置は異なるため、決めつけず実際の重なりを確認しましょう。「右側を開ける」と左右だけで覚えず、枠同士の重なりを見ると製品差にも対応できます。
2. モヘア・戸車・レールの状態
モヘアとは網戸の縁についている細いブラシ状の部材で、窓枠との隙間を塞ぐ役割があります。潰れ、抜け、途中の欠損があると、網に穴がなくても枠の端に隙間が残ります。
網戸を閉め、室内を少し暗くして、屋外の光が線状に見える場所がないか確認します。手の届く範囲で網戸を軽く動かし、大きなガタつきや上下の傾きがないかも見てください。
サッシレールの砂やほこりで最後まで閉まらない場合は、先に掃除します。清掃後も片側だけ隙間が残る、戸車の調整方法が分からない、枠が変形している場合は、網戸・サッシの修理業者へ相談してください。
3. 網目の細かさ
網戸の「メッシュ」は、1インチ当たりの網目数を表し、製品によって網目の大きさが異なります。目立つ破れがなくても、虫が網目より小さければ通り抜ける可能性があります。
小さな虫が窓際で繰り返し見つかり、開け方と枠の隙間に問題がなければ、現在の網の仕様を確認します。交換時は網戸や窓の型式を確かめ、取り付けられる細かい網目の製品を検討してください。
ただし、メッシュが細かいほど通風性は落ちるため、生活環境に合わせて選ぶことが大切です。網目を細かくしても、開閉時や別の開口部から入る虫まで完全に防げるわけではありません。

網戸でなければ虫を見つける場所から侵入経路を絞る
3カ所を確認しても虫が入るなら、網戸だけに原因を求めず、どこで虫を見つけるかを見ます。同じ部屋でも、窓際と排水口付近では次に確認する場所が異なります。
- 窓際やカーテンに集中する場合は、窓の重なり、モヘア、網戸の傾きをもう一度確認します。
- 壁の換気口やエアコン周辺で見つかる場合は、給気口のフィルターと屋外のドレンホースを確認します。
- 排水口、食品、生ごみ、鉢土の周辺に集まる場合は、屋外侵入だけでなく室内で発生している可能性も調べます。
- 玄関を開けた後や洗濯物を取り込んだ後に増える場合は、出入りや持ち込みのタイミングを見直します。
虫を見つけた日時、部屋、窓の開閉状況を数日分メモしてみてください。特定の窓を開けた日だけ増えるのか、窓を閉めた日も同じ場所に出るのかが、侵入と室内発生を分ける手がかりになります。

網戸以外で確認したい3つの侵入経路
窓側で改善しない場合は、屋外と室内をつなぐ設備や、日常の出入りへ範囲を広げます。対策用品で開口部を塞ぐ前に、その設備が換気や排水に使われていないか確かめましょう。
換気口・24時間換気の給気口
キッチン、浴室、トイレの換気扇や、24時間換気の給気口は、屋外とつながっています。フィルターや防虫網が外れている、破れている、正しく取り付けられていない場合は、確認対象になります。
室内側から外せるカバーは、取扱説明書に従ってフィルターの汚れと装着状態を確認します。交換する場合は、給気口の品番に合う純正品または適合品を選び、所定の位置に取り付けてください。
24時間換気の給気口を目の細かい布やテープで塞ぐのは避けます。換気量を落としたり、フィルターの目詰まりを早めたりするためです。高所の屋外フードは無理に外さず、施工店や管理会社へ確認します。
エアコンのドレンホース
ドレンホースは、冷房時などに生じる結露水を屋外へ排出するためのホースです。屋外側の先端が開いているため、周囲の虫やゴミが入る経路の一つになることがあります。
先端が手の届く安全な場所にあれば、土や落ち葉で塞がれていないか、折れ曲がっていないかを見ます。防虫キャップを使う場合は、ホース径に合う製品を選び、排水できる状態を保ってください。
キャップの格子より小さい虫まですべて止められるわけではありません。ゴミがたまると詰まりの原因になるため、取り付け後も定期的な清掃と排水確認が必要です。
玄関の出入り・洗濯物・室内発生
網戸を使っていても、玄関や窓を開けた瞬間に虫が入ることがあります。洗濯物や段ボール、買い物袋、植木鉢に付いた虫を室内へ運び込むケースも、網戸の不具合とは別に考えます。
排水口、食品、生ごみ、鉢土の近くで同じ虫が続く場合は、室内に発生源がないか確認します。発生源を特定しないまま網戸だけを交換しても、状況は変わりにくいでしょう。
次の作業は自分で行わないでください。手の届かない場所や部品の調整が必要な箇所は、施工店や管理会社などに相談します。
- 脚立に乗って屋外側の高い換気フードや網戸を外す
- 24時間換気の給気口をテープや目の細かい布で塞ぐ
- ドレンホースの先端を密閉し、排水できない状態にする
当てはまる場合はそこで作業を止め、網戸は修理業者、換気口は施工店・管理会社、ドレンホースは購入店・エアコン施工店へ相談してください。
3カ所を確認し、直らなければ設備ごとの相談先を選ぶ
網戸に穴がないときは、窓の重なり、モヘア・建付け、網目の順に確認します。ここまでで隙間が見つからなければ、虫を見つける場所を手がかりに、換気口やドレンホース、室内発生へ範囲を広げてください。
網戸の傾きや枠の変形は、サッシ・網戸の修理業者が相談先です。エアコンから水が漏れる、ドレンホースの水が流れない場合は、使用状況を確認したうえで、購入店やエアコン施工店へ相談します。
賃貸住宅の換気口や備え付けエアコンは、部材を交換する前に管理会社や貸主へ連絡します。相談時に虫を見つけた場所、時間、窓の開け方、撮影した隙間を伝えると、確認してもらう設備を絞りやすくなります。
- 虫を見つけた部屋・場所・時間
- そのときの窓と網戸の開け方
- 光が漏れる隙間や劣化部材の写真

