夜、静まり返った家の中で天井裏から聞こえる不気味な音。昼間は何も聞こえないのに、夜になると急に始まる足音や物音に不安を感じている方は少なくありません。
この「夜だけ」という特徴こそが、実は音の正体を突き止める重要なヒントになります。
この記事では、夜間のみ発生する天井裏の音について、害獣の可能性を中心に見分け方と確認すべきポイントをプロの視点から解説します。
もくじ
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「夜だけ」音がする理由|夜行性害獣の可能性
天井裏で夜間のみ音がする場合、夜行性の害獣が侵入している可能性が考えられます。
環境省や業界団体の資料によると、ネズミ類・アライグマ・ハクビシンといった害獣は夜間に活動が集中する習性があります。これらの動物は日中は巣穴や隠れ場所で休息し、夜になると餌を探して活発に動き回ります。
また、夜は生活音が減るため、昼間なら気づかない小さな音も大きく感じやすくなります。ただし、家鳴りや配管の音といった非生物的な原因との区別も重要です。
天井裏は外部と通じる隙間が多く、断熱材などの巣材も豊富なため、害獣にとって格好の住処となります。特に周辺に餌となる生ゴミや果樹がある環境では、侵入リスクが高まります。
プロが見る害獣の見分け方|3つのチェックポイント
害獣の種類を特定するには、音・痕跡・侵入口の3つを総合的に確認します。
音の特徴で大別する
ネズミ類の場合、軽く小刻みな足音やかじる音が特徴です。「カリカリ」「パタパタ」といった軽快な音が断続的に続きます。
一方、中型獣(アライグマ・ハクビシン等)は重い足音や鳴き声を伴うことがあります。「ドタドタ」という明らかな重さがあり、時に「キューキュー」といった鳴き声が聞こえることもあります。
ただし、雨音や家鳴りとの誤認に注意が必要です。
フンや痕跡から識別する
天井裏や侵入口周辺のフンは、害獣を特定する重要な手がかりです。
ネズミのフンは小型で楕円形、散らばって落ちています。中型獣のフンは大型で、同じ場所に溜める習性(溜めフン)があります。
重要な注意点として、フンには病原体が含まれる可能性があるため、素手で触れず必ず手袋やマスクを着用してください。
侵入口の大きさで推定する
侵入口のサイズも判断材料になります。
数センチ程度の小さな隙間から侵入できるのはネズミ類です。一方、10cm以上の開口部が必要なのは中型獣の可能性が高いとされています。
農林水産省のマニュアルでは、軒下・通気口・配管周囲などが主な侵入経路として指摘されています。
今すぐ確認すべき場所|屋外と屋内のチェックリスト
害獣被害の早期発見には、以下の場所を優先的に確認しましょう。
屋外の確認ポイント
- 軒下や屋根の隙間(破損箇所や不自然な穴がないか)
- 通気口周辺(網の破れや外れがないか)
- 配管の貫通部(隙間が開いていないか)
- 庭や周辺の餌資源(生ゴミ置き場や果樹の状態)
高所の確認は転落リスクがあるため、安全確保を最優先してください。
屋内の確認ポイント
- 天井裏の点検口(懐中電灯でフンや断熱材の乱れを確認)
- 配線のかじり痕(ネズミによる損傷の有無)
- 天井のシミや変色(糞尿による汚損の可能性)
- 異臭の有無(動物特有の臭いやカビ臭)
点検口からの確認時は、感電や落下の危険があるため慎重に行いましょう。
自力対処の限界と専門業者への相談
市販の忌避剤や超音波機器は一時的な効果にとどまることが多く、根本的な解決には至らないケースが一般的です。
また、害獣の捕獲には法的規制があります。アライグマは特定外来生物に指定されており、鳥獣保護法でも野生動物の捕獲は制限されています。許可なく捕獲すると法令違反となる可能性があるため注意が必要です。
専門業者に依頼すべきケース
以下のような状況では、専門業者への相談を推奨します。
- 大きな足音が連日続き、家屋への損傷リスクがある
- 配線をかじられており、火災の危険性がある
- フンや尿による汚損が広範囲に及んでいる
- 侵入口が特定できない、または複数ある
専門業者は調査・捕獲・侵入口の封鎖・清掃消毒まで一連の対応が可能です。業者選定の際は、ペストコントロール協会への加盟状況や公的登録の有無、見積明細の明確性を確認しましょう。
自治体によっては捕獲支援や業者派遣制度がある場合もあるため、まずは地域の環境衛生課などに相談することをおすすめします。
まとめ:早期発見と適切な対応が被害拡大を防ぐ
天井裏で「夜だけ」聞こえる音は、夜行性害獣の侵入を示す重要なサインです。
音の特徴・フンの形状・侵入口のサイズから害獣の種類をある程度推定できますが、確実な特定と駆除には専門的な知識と技術が必要です。
放置すると配線損傷による火災リスクや、病原体による健康被害につながる可能性があります。
異変に気づいたら、まずは屋外・屋内の重点箇所を確認し、被害の程度を把握してください。そのうえで、自治体や専門業者への早めの相談が被害拡大を防ぐ鍵となります。
静かな夜を取り戻すために、まずは今日から確認を始めましょう。

