シロアリ駆除を依頼すると、多くの場合「5年保証」という言葉が出てきます。でも、その保証が実際にどこまで機能するか、きちんと中身を見た人は意外と少ないものです。
「保証期間内に再発したのに対応してもらえなかった」というトラブルが起こることもあります。
契約前に保証の中身を確認しておくことが、後悔しない業者選びにつながります。
もくじ
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なぜ「5年」なのか、その根拠を知っておく
5年保証の背景にある薬剤の効果目安
シロアリ駆除業者が保証期間を5年としていることが多いのは、使用する薬剤の効果目安を踏まえているためです。
業界では5年を再処理や点検の目安として扱うことがありますが、具体的な保証期間や点検方法は業者によって異なります。
ただしこれはあくまで目安であり、5年ごとに必ず再施工しなければならないという意味ではありません。
実際の必要性は、建物の立地や構造、過去の被害状況によって変わります。
「5年保証」は被害ゼロの約束ではない
保証の正体は「再処理・一部補償」の約束
ここが最も大きな誤解ポイントです。「5年保証=5年間はシロアリ被害が起きない」という意味ではありません。
保証の実態は大きく2種類あります。保証期間中に再発した場合に無償で再処理をする「施工保証」と、被害による修繕費用を一定額まで補償する「修理費用保証」です。
すべての業者がこの2つを提供しているわけではなく、施工保証のみで修理費用保証がないケースもあります。
再発したとき「再処理はしてもらえるが、傷んだ木材の補修費用は自己負担」というパターンもあります。
保証が「使えなくなる」主な条件
保証書には、適用されなくなる条件が記載されています。
代表的なものとして、定期点検を受けていなかった場合、増改築や配管工事など建物に大きな変更を加えた場合、雨漏りや水漏れを放置していた場合などが挙げられます。
増改築や水回りのリフォームを予定している方は、工事前に業者へ確認しましょう。
知らないまま進めると、保証が失効するリスクがあります。
保証対象の「範囲」も業者によって違う
全体か、施工箇所だけか
再施工が無料になる範囲についても、業者によって差があります。
「施工した箇所のみ」が対象という業者と、「建物全体」を保証対象とする業者では、再発時の対応が大きく変わります。
過去に被害を受けたことがある住宅では、再発リスクが気になる分、保証対象範囲の広さが重要な判断材料になります。
契約前に確認すべき5つのポイント
口頭説明だけで納得せず、保証書と契約書で以下を必ず確認してください。
- 施工保証と修理費用保証の両方が付いているか、修理費用保証がある場合の上限額はいくらか
- 保証対象は施工箇所のみか、建物全体か
- 定期点検は有料か無料か、受診しないと保証は失効するか
- 増改築・水漏れなど保証が失効する条件は何か
- 口頭説明と保証書の記載内容が一致しているか
契約内容は、口頭説明だけでなく書面で確認することが大切です。
口頭で「大丈夫です」と言われていても、書面で確認できない内容は後から確認しづらくなります。
5年経過後の「再施工」は本当に必要か
保証期間が終わるタイミングで再施工を勧められることは多いですが、すべてのケースで再施工が必要とは限りません。
乾燥した環境で被害リスクが低い住宅や、定期点検で異常が確認されていない場合は、点検のみで様子を見るという選択肢もあるからです。
「5年経ったから」という理由だけで即決する必要はありません。
再施工を勧められたときは、点検結果や建物の状況をもとに「今なぜ必要なのか」を業者に説明してもらうことが大切です。
また、訪問販売で「無料点検」をきっかけに不安をあおられ、高額な工事契約を迫られるトラブルには注意が必要です。
急かされる場面では、一度持ち帰って比較検討することをおすすめします。
まとめ:5年保証の「中身」で業者を選ぶ
5年保証はシロアリ駆除でよく見られる制度ですが、その内容は業者によって大きく異なります。
保証期間の長さだけで判断せず、「再施工が無料になる条件」「保証対象の範囲」「定期点検の扱い」「修理費用保証の有無」を契約前に書面で確認する。
これが、後から後悔しない業者選びの第一歩です。
保証書は工事後も必ず手元に保管し、再発時にすぐ確認できるようにしておきましょう。